ジュビロ磐田専属DJ 杉山直さん
太宰治、生誕100年記念イベントがあちこちで開かれていますね。
NHKで放映された特集も、いくつか見ました。
今日は藤枝で『太宰治 生誕100年記念 杉山直(すぎやまちょく) 新朗読』が上演された。
楽しみにしていた。
杉山さんはフリー・アナウンサーで、ジュビロ磐田の専属DJ。
スタジアムでホームゲームがある日、杉山さんのカッコイイ選手紹介のアナウンスが流れ、試合前の盛り上がりも頂点に達する。
その杉山さんの朗読が聞けるというので――しかも、『走れメロス』をすべて暗記して語るというではないの!!
とにかく日時と場所だけを確認しておいた。
忙しい日々だったので、他の人に教えてあげるとか、誘うとか、そんなことまったく考えられなかった。
しかし今日、いろんな人に声をかけてぜひこの朗読を聴きに・・と言うべきだった、と後悔した。
予想通り、いや予想以上に私は感動。すごかった。
ステージのバックにはスクリーンがあり、太宰治の写真、そして彼の作品の中からいろんなフレーズが映し出される。音楽もそれにマッチしていて、とてもよかった。
杉山さんは最初に『黄金風景』を上演。
・・・自分は子どもの頃家にいた女中にさまざまな悪行をして恨まれていた(と思っていた)。
ある日、自宅に警官が訪れ、彼が故郷のなまりでしゃべるので確かめたところ、自分が住んでいた町の出身で、しかも妻はその女中だったのだ・・・
数日後、警官は妻と子どもを連れて再び挨拶に訪れる。
しかし「用事があるから」と、自分はその3人を置き去りにして出ていってしまった。
ふたたび戻ってきたとき、海辺でその3人の親子が戯れている美しい光景が目に入った。
警官が「なかなか、出世しそうな人じゃないか。」と言うと、妻は「そうですよ、そうですよ」と、うれしそうに応えていた。かつて女中だったその妻は、自分のことを自慢にしていてくれたわけだ。
そして『走れメロス』。
去年の1月、発表会で朗読した作品。
ひとつひとつの文章が私の頭の中で繰り返され、舞台の上でそれが実現されていくという感覚。
最後はもう、聞いてるほうにも力が入って涙が出た。
どちらの作品も、杉山さんがひとりで舞台の端に近いところに立って語るのだが、その声の大きさ、調子、間の取り方、表情、せりふの話し方。。。作品が浮き上がって見えるというか、まわりの光景とか、走っていく電車から見える風景とか、人々のざわめきとか、ステージの上にそれらが見えて、次々と変わっていくのだった。
すごかったー・・・
プロってすごい。
私の朗読の先生がやはり「舞台朗読」というものをやっているけど、それとほとんど同じ。
杉山さん、すごい!!尊敬。
会場に入る前は雨が降っていたのに、終わったあと会場から出たら晴れ間が。
杉山さんが外に立って、訪れた人たちから次々に声をかけられている。
私もちょっとお話ができてうれしかった。
また行きたい!
すっかり大ファン!!
(いや、私・・実は太宰治は嫌いなんですけどね)


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